
旅行代理店大手のHISが格安SIMサービス事業への参入に向けて、MVNO事業者である日本通信と業務提携しました。
HISと日本通信は共同出資会社の設立して共同で事業を拡大していく体制で様々な料金プランを提供しています。海外に行った時に安価で利用できる格安SIMサービスを提供する点が最大の特徴です。
具体的には、1日500円で200MB程度利用できる海外向けのプリペイドSIMを発売する計画としています。日本人の主要な渡航先を含む世界70か国で安価にスマホが利用できるのは魅力的ですね。
その一方、国内で利用するいわゆる”格安SIM”サービスはそれほど大きな特徴は無さそうです。
今後、HISの旅行商品・電力小売りサービスと格安SIMをセットにした珍しい料金プランを打ち出し、差別化を図る計画としていますので、更なる事業展開に期待しましょう。
HISはどこまでお得な格安SIMサービスを提供できるか?
旅行商品とのセットは、おそらくHISの格安SIMを契約しているHIS経由での旅行が〇%オフになるような積極的な商品展開を期待したいと思います。それであれば、毎年、HISで旅行を予約しているような人にとってはメリットがあるのでしょう。
ただ、HISの格安SIMをわざわざ契約しなくても同じ割引率にする方法が簡単に提供されている程度のお得さであれば、実質的なセットプランの魅力はないことになってしまいます。
レッドオーシャン・群雄割拠の格安SIM業界で利用者のシェアを集めるにはかなり大胆なセットプランにする必要があるでしょう。HISが格安SIM後発組として、業界に一石を投じられるような大胆な旅行セットプランの登場を待ちましょう!(待っても登場するかわかりませんが)