
総務省は2017年6月30日、2017年3月末における通信サービスの契約数とシェアの調査結果を発表しました。
今、爆発的に増えているMVNO業者は大小合わせて600とも700とも言われていますが、大手キャリアに対してどのくらいのシェアなのか気になりますね。
今回の調査結果では、大手キャリア3社の契約数に占めるMVNO業者の比率が明らかになっています。
格安SIMはどのくらいの人が使っているのでしょうか。
調査結果を見てみましょう。
2017年3月末における携帯電話の契約数は1億6,273万件。
事業者別のシェアはdocomoが41.1%、docomo系MVNOが4.9%(約797万件)、auが28.2%、au系MVNOが1.6%(約260万件)、softbankが22.1%、softbank系MVNOが2.0%(約325万件)となっています。
この資料についているグラフが見にくかったので、独自に作成してみました。
2014年3月と最新の2017年3月の割合を比べてみました。
2014年3月のMVNOのシェアは、docomo系が1.4%、au系が1.1%、softbank系が1.5%で合計4%と、ごく限られた人が使っていると言った感じですね。
それが2017年3月には、docomo系が4.9%、au系が1.6%、softbank系が2.0%で合計8.5%と倍増していることがわかります。契約数にすると1,382万件で、携帯電話の契約数は1億6,273万件ですから、MVNOを使っている人は全体の1割弱となります。
上の円グラフを見ても2017年3月の赤・緑・水色のMVNOの割合が増えているのは一目瞭然ですが、まだまだ1割弱と利用者は思ったよりも少ないですね。
回線別にMVNOのシェアを見ると、docomo系が圧倒的に多く57.6%、au系が18.8%、softbank系が23.5%と、個人向けMVNOでは目立たないsoftbank系の頑張りが目立ちますね。
ソフトバンクグループでは通信モジュールを中心に法人向け契約で実績を積み重ねていて、このためsoftbank系MVNOのシェアがau系MVNOのシェアを上回ったようです。苦戦しているau系MVNOですが、UQ mobileやmineoなどは通信速度や通話音声の良さで評価が高く、今一番アツいMVNOと言ってもいいMVNOです。今後はau系MVNOがシェアを拡大することになるるんじゃないでしょうか。