
急速に利用者を増やし、2019年12月末時点で600万世帯を超える契約数を誇るNTTドコモが提供するドコモ光。ドコモ光は2015年3月からサービスを開始し、すでに6年以上経過していますが、順調に利用者を増やしています。
ドコモ光の人気の理由は、ドコモの携帯電話とのセット割引による料金の安さ(ドコモユーザなら利用しない手はない)と安定した通信速度です。ahamoはドコモ光とのセット割引はありませんがファミリー内のahamo以外の料金は割引になります。
そのドコモ光を提供する大手プロバイダーの中で、利用している人も多くて、良い評判と悪い評判のどちらの評判を目にするのがGMOとくとくBBです。
この記事ではGMOとくとくBBが提供するドコモ光の速度や評判について解説しています。GMOとくとくBBが提供する全てのサービス概要には触れていませんので、事前にGMOとくとくBBの全体的サービス内容を確認してから読んでもらえればと思います。
このページに来た人は、GMOとくとくBBのドコモ光の利用を検討している人かこれから利用しようとしている人で、GMOとくとくBBを利用して大丈夫なのかを知りたいとと考えている人、もしくは、すでにGMOとくとくBBを利用していて通信速度が遅いと感じていたり、不満を抱えている人だと思います。
ドコモ光はプロバイダー毎に料金が異なるわけではない(一般的なタイプA(後で説明します)であれば共通)ないですし、基本的な通信インフラもプロバイダーが提供するわけではありません。
実質的な料金負担(キャッシュバック・高性能通信機器の準備費用)と安定的な通信を提供しているかがプロバイダー選びのポイントになります。
ということで、このページではGMOとくとくBBのドコモ光の通信速度が遅い?という疑問について詳しく解説しています。
結論としては、GMOとくとくBBの通信速度が他のプロバイダーと比較して遅くなる可能性はかなり低いと考えています。(どこかのエリアでGMOとくとくBBの速度が遅くなることを否定できませんが)
それでは、解説を続けます。この記事はすでにGMOとくとくBBを利用していて通信速度が遅いという人にとってもも参考になると思いますので一読いただければと思います。
まず、ドコモ光のような高速通信インフラで、しかもGMOとくとくBBのように最新のネットワーク網であるIPv6プラス(V6プラス)に対応しているプロバイダーでストレスを感じるほどに通信の速度が遅い人は、プロバイダーが悪いのではなく通信機器などの使い方や設定が悪くて速度が遅くなっていることをまず最初に疑ってみましょう。
例えば、以下の質問に答えられるかどうかは1つのヒントになります。簡単に答えられる人であれば別ですが、答えられない人は、ひょっとしたら契約しているプロバイダーの能力を発揮できていない可能性があります。
<ドコモ光を遅くしないための知識は?5つの質問でチェック!>
- GMOとくとくBBはIPv6プラスに対応していますか?またそれを利用していますか?
- 自宅で使っている無線LANのルーターはV6プラス接続に対応していますか?
- 同じく、自宅で使っている無線LANのルーターは通信規格「11AC/11AD」に対応していますか?
- 自宅内でパソコン・スマホなどをWi-fiに接続するとき、「2.4GHz・5GHz」のどちらを使っていますか?
- パソコンやスマホをWi-fiに繋ぐ時の通信規格は「11AC/11AD」になっていますか?
上記の1~5を理解すると、「①IPv6プラスに対応し、②IPv6プラスと「11AC」に対応するルータ―を無料で貸してくれて、③地域ごとのの利用者の通信速度の実績を一般公開していて、④ホームページからの申し込み限定でキャッシュバックするキャンペーンを実施しているGMOとくとくBB」がなぜおすすめなのかが理解していただけるのではないかと思います。
それでは、順を追って確認していきましょう。
目次
通信インフラは基本的に同じ
光回線と言えば、フレッツ光、ドコモ光、au光、ソフトバンク光などがあり、このうち、ドコモ光とソフトバンク光は、NTT東西が提供するフレッツ光のインフラを利用する形で提供されていますので基本的な通信インフラには大差がありません。
そのため、光回線を契約したいと思ったら、基本的に料金で選んでいく必要があるわけ。その観点で、ドコモ光を利用した方が良いのはNTTドコモの携帯電話を利用している人です(ドコモの携帯電話とのセット割引を利用できるからこそ選ぶ価値がある)。
<チェックポイント>
ドコモ光はNTTが構築したフレッツ光のインフラをドコモが借りてサービスを提供しています。そのため、通信のインフラはフレッツ光と基本的に同じなので、フレッツ光とドコモ光(ソフトバンク光も)通信インフラの面では大差ありません。冒頭でも触れましたが、ドコモ光は光回線とドコモの携帯電話を併用してセット割引が適用されるからこそ利用価値があります(フレッツ光よりトータルで安い料金にできます)。
光回線単体ではフレッツ光の方が安くなる可能性が高いので、ドコモ光を申し込むメリットはほとんどありません。その場合は、ドコモ光ではなくフレッツ光を申し込んだ方が良いでしょう。
フレッツ光公式サイト:https://www.bc-hikari.com
携帯電話がドコモであれば、自宅の光回線選びの最有力はドコモ光です。ドコモ光を利用するには26社のプロバイダーから1つを選ぶことになります。
プロバイダーの役割は?
プロバイダーの役割って少しわかりにくいですが、通信回線を道路として例えるなら車、通信回線を線路と例えるなら電車がプロバイダーです。「通信回線」を利用して、どのようなサービスを提供するかはプロバイダー次第です。そして、料金も(横並びだったりしますが)プロバイダー次第です。同じ道路でも「車のスピード」や「どの道を通るか」で到着時間が違うように、プロバイダー選びは重要な要素の1つなのですが、違いが分かりにくくてよくわからない、という状況に陥りがちです。
GMOとくとくBBは最新のネットワーク技術を採用
まず、高速通信を担保できるプロバイダーを選ぶことが重要です。そのためには、最新の通信規格であるIPv6プラスを使って接続可能なプロバイダーを選ぶ必要があります。ちなみにIPV6プラスは最近は多くのプロバイダーが提供するようになってきました。
最新の規格に対応したルーターが必要
前述したIPv6のネットワークを利用するには対応するWi-Fiルーターを用意する必要があります。IPv6に対応しているプロバイダーはGMOとくとくBB以外にもありますが、IPv6に対応するルータは高級機種なので対応するルータを準備するだけでお金がかかります。GOMとくとくBBは、最新規格に対応した高速ルーターを無料で貸し出してくれます。これは非常にありがたいサービスで、このサービスを他のプロバイダーが真似てくることがない限り、GMOとくとくBBはドコモ光の最強のプロバイダーだと考えています。
光回線のプロバイダ比較のポイント
ここでお金の話に触れたいと思います。光回線を契約するときの比較ポイントは①安価な利用料金と②安定した通信(速度)です。
ドコモ光の料金はタイプAであれば同一
まず、ドコモ光はプロバイダー毎に料金が変わりません。厳密にはドコモ光のプロバイダーはタイプA・タイプB・タイプCにわかれていて、それぞれのタイプごとに料金が異なっています。普通はタイプBやタイプCを選ぶことはないため、”タイプA”のプロバイダーから選ぶことになります。タイプAには人気のプロバイダーが揃っていますが、接続料金はどのプロバイダでも同じです。また、プロバイダーの利用料金はドコモの通信料に含まるのでドコモに通信料を払うだけで済む(その後ドコモからプロバイダーにプロバイダー料金が支払われる)ので、契約後はどのプロバイダーを利用しているのかを忘れてしまうぐらい関係性が希薄になるぐらいです。
<重要>
ドコモ光を契約するときは、”タイプA”のプロバイダーを選べば問題ない。また、”タイプAのプロバイダーを選べば、どのプロバイダーでも料金は同じ”
インフラは同じでも通信速度・規格はプロバイダー次第
ただし、通信速度や通信の安定度合いはプロバイダーによって変わってきます。つまり、ドコモ光をどこのプロバイダーで申し込むべきかは通信速度・安定した通信が期待できるかで決まってきます。例えば、同じマンションのお隣さん同士で、同じドコモ光を利用していたとしても、プロバイダーによって通信速度は違ってきますし、安定感も変わってくることになります。同じお金を払うのであれば、通信速度や対応している通信規格をしっかりと確認しておく必要があります。
アクセス集中時の速度が重要
光回線は「アクセス集中する時間帯に通信が遅くなる」という問題があります。アクセスが集中すると、「ドコモ(正確にはNTT)が提供しているインフラは余力があるのに、契約しているプロバイダーの設備を経由するところで遅くなっている」という現象が起こってしまうこともあります。これがプロバイダー選びが重要と言われている理由です。車で言えば渋滞していない道路があるのにわざわざ渋滞中の道路しか通れないというイメージです。
このアクセス集中時の速度対策として有効なのが「利用者がまだ少ないIVv6のネットワーク」を利用することです。IPv6と従来の規格(IPv4)との技術的な違いの説明は割愛しますが、IPv6はまだ利用者がそれほど多くないので、従来の規格を使った通信が大量に集中してもIPv6ネットワーク網は余裕があるという状態です(あまり車が走っていない高速道路)。
「ドコモnet」と「GMOトクトクBB」は、いち早くこの規格(IPv6)に対応し、IPv4を使った従来のネットワーク網が渋滞していても、その影響をうけずに高速通信することができるサービスを提供しています。
<重要>
料金は変わらないのだから、安定した通信ができる可能性が高いプロバイダーを選ぶことが重要。そのためには、最新規格のネットワーク網に対応している「ドコモnet」や「GMOトクトクBB」などを選ぶことが重要になってくる。
GMOとくとくBBのドコモ光は遅い?
ということで、サービス構成上、GMOとくとくBBのドコモ光が遅くなる理由は無い(少ない)のですが、実際の利用者からGMOとくとくBBのドコモ光に変えたら、通信速度が遅くなったという評判がちらほらあるわけです。ここから冒頭の質問に関連する解説になります。通信が遅いのはGMOとくとくBBの問題ではなく、利用者の使い方・通信機器に問題があるかもしれないのです。
①Wi-FiルータはIPv6に対応したものを利用すること
IPv6ネットワーク網を活用するためには、対応するルーターを用意する必要があります。自宅にある無線LANルーターが古くてIPv6に対応していないと、IPv6に対応したプロバイダーを選ぶ意味がなくなってしまいます。最新のルーターでも対応していないことが多いので注意しながら購入するようにしましょう。GMOとくとくBBから無料でレンタルできるルーターを使えば問題ありません。よくわからない人はレンタルルーターを申し込んでしまうことで良いでしょう。
②Wi-Fiルータからはできれば有線接続で
自宅内の全てのパソコンや通信機器を有線ケーブルで繋いでいる人はいないと思いますが、もし利用する場所が特定できているようなパソコンは有線ケーブルで接続するようにしましょう。無線通信も最新の規格であれば高速ですが有線ケーブルに比べると速度・通信の安定感では劣ってしまいます。大規模な通信(例えばDropboxやGoogleクラウドと大量のファイルの授受を行うなど)は、優先ケーブルで接続したパソコンで行うことをおすすめします。
③Wi-Fiルータに無線で接続する規格に注意
全部の通信機器を有線で接続できるわけがありませんので、基本的には無線通信することになります。ここで注意してほしいは、Wi-Fiルータ⇒スマホ・パソコン間を無線で接続する場合に選ぶ無線LAN通信の規格です。ここで、古い通信規格「a」「g」を選んでしまうと高速通信が台無しになってしまいます。可能な限り「ad」または「ac」で接続するようにしましょう。スマホやパソコンで「a」と表示されていてもルーターがac/adに対応していて、「a」(5GHzの接続)を選べば、自動的にac/adに接続されることになります。詳しくはルータの取扱い説明書を確認して基本的には高速規格で接続するように設定するようにしましょう。
無線LAN規格 | 通信速度(最大) | 周波数帯 |
---|---|---|
ad | 6.7Gbps | 60GHz |
ac | 6.9Gbps | 5GHz |
n | 300Mbps | 2.4G/5GHz |
a | 54Mbps | 5GHz |
g | 54Mbps | 2.4GHz |
b | 11Mbps | 2.4GHz |
※なお、GMOとくとくBBが無料でレンタルしてくれるルータはacに対応していますので通信規格の観点でもレンタルルータの性能は問題ありません。
④無線通信はルーターからの距離や障害物で通信速度が劣化する
最後に基本的なことですが、戸建て住宅でルータの設置場所と接続する場所の階が異なる場合や、同じ階でもルーターとの間に距離や障害物がある場合、どうしても通信速度が遅くなってしまいます。その時は、電波を遠くまで飛ばす(アンテナが大きく、数も多い)ようなハイエンドのルータを選択するか、中継器を購入して設定すると良いでしょう。中継器も決して安くはないので、ルーターの近くと遠く(よく利用する場所)で速度に違いがあるかを確認したうえで、違いが大きい場合はハイエンドのルータに買い替えるか中継器(中継器も無線LAN規格ad/acに対応しているものを選ぶようにしましょう)を利用するという方法があります。
理論上、GMOとくとくBBのドコモ光が遅いということはない
GMOとくとくBBは、理論上ではドコモ光で高速通信を実現するためのインフラ・機器の観点で全く問題ないサービスを提供しています。独自のキャッシュバックキャンペーンも充実しており、ドコモ光の優良プロバイダーであることは間違いありません。あとはエリアによって速度の違いがどうしても出てしまう点をどうするか、ということになります。
この点でも、GMOとくとくBBは、全国の各エリアで取得した通信速度の実測値をしっかりと公表するという他のプロバイダーでは提供していない情報開示を行っています。もちろん、1人1人の住むエリアでどのプロバイダーが最も適切なのかは、100%はわかりませんが、充実したサービスと情報開示を行っているGMOとくとくBBよりも安心して申し込めるプロバイダーはほかにはないと思います。
GMOとくとくBB公式サイト:http://gmobb.jp