「ワイモバイル(Y!mobile)」と「UQ mobile」は、どちらもアンテナショップが拡充されてきており、対面での契約やサポートが受けられやすいことや、「ワイモバイル」はソフトバンク、「UQ mobile」はKDDI傘下のUQコミュニケーションズがそれぞれ運営している、どちらも大手キャリアのサブブランドで、その母体の安心感も人気の理由です。
またこの2社、昨年来のお父さん犬や桃太郎など著名人を多く起用したTVCM合戦を見ても、他のMVNOに比べて世間の認知度的にも別格であることは言うまでもありません。
では、この2社のどちらが自分に合っているか、料金やサービスの特徴を比較してみましょう。
『ワイモバイル』の特徴
まずはワイモバイルの料金プランから見てみましょう。
ワイモバイルの基本プランである「スマホプラン」は、10分間の定額通話とデータ通信がセットで提供されており、そのデータ通信の上限通信容量別に以下3つのプランが用意されています。
月当たりの通信容量が、
- 1GBの「スマホプランS」(月額2,980円)
- 3GBの「スマホプランM」(月額3,980円)
- 7GBの「スマホプランL」(月額5,980円)
の3つのプランです(いずれも2年間契約が必須)。
ただし、現在は以下割引およびキャンペーン価格で更にお得な料金プランが適用されるようです。
*1 「スマホプラン割引」または「スマホプラン割引 期間限定キャンペーン(キャンペーン期間:2017年3月1日~2018年5月31日)」適用時における、ご利用開始月から25カ月間の料金です。なお、26カ月目以降も「長期利用割引」適用により引き続き同料金でご利用いただけます。
*2 「スマホプラン割引」または「スマホプラン割引期間限定キャンペーン(キャンペーン期間:2017年3月1日~2018年5月31日)」、「ワンキュッパ割」適用時における、ご利用開始翌月から12カ月間の料金です。
*3 「データ容量2倍オプション無料キャンペーン」適用。データ容量2倍オプション(2年間無料)加入でご契約料金プランの2倍の高速データ通信容量をお使いいただけます。
なおスマホプランには、標準で「Yahoo!プレミアム for Y!mobile」もセットで提供されています。
また、通話量が多い人の場合は、月額1,000円プラスで通話料金を定額できたり、データ通信量が少ない場合は、月額500円プラスで通常の倍の通信量が利用可能になります。
このように、ワイモバイルの料金プランは非常にシンプルで分かりやすいのですが、オプション割引の内容を予めしっかり理解しておくことが必要です。
ワイモバイルの割引サービス
- 月額料金から毎月1000円を割引いてもらえる「スマホプラン割引」「長期利用割引」については、スマホプラン割引は加入月から25ヶ月目、長期利用割引は26ヶ月目以降より適用されます。
- 加入翌月から12ヶ月間、毎月基本料金から1000円を割引く「ワンキュッパ割」。新規・番号ポータビリティによる乗り換え、旧料金プランなどからのプラン変更などの時にのみ適用されます。
- 家族で2回線以上契約し、スマホプランなど指定の料金プランに加入した際、2回線目以降の月額料金を500円割引く「家族割引サービス」。※親回線となる1回線目には適用されません。
- その他、「おうち割」などの割引サービスがあります。
そうしたことから、例えばスマホプランSを月額1480円で利用できるのは、これらほぼ全ての値引きが適用され、かつ加入翌月から13ヶ月目以降からになるということも理解したうえでしっかり検討しましょう。
『UQ mobile』の特徴
UQ mobileは、ワイモバイルの料金プランを基本的には踏襲しており、毎月のデータ通信量が1GBの「プランS」、3GBの「プランM」、7GBの「プランL」の3つが用意されてます。
特徴的なのは通話サービスのプランで、5分間通話が定額の「おしゃべりプラン」と、プランにより60分~180分の無料通話分が付与される「ぴったりプラン」のうちどちらかを選択できます。ちなみに、ワイモバイルにはある完全通話定額のオプションプランはないので、通話重視の方は要検討かもしれません。
また、ワイモバイルの「おうち割」に相当するサービスは提供されていないため、親回線分に関しては、UQ家族割と同等の値引きが受けられないデメリットもありますが、「UQ WiMAX」を提供しており、UQ mobileとUQ WiMAXを併用してもらうことで、通信料金に対する独自のお得感を出しているようです。
データ通信量のプランについては、ワイモバイル同様オプションサービスを用意し、倍増分のデータチャージ料金を25ヶ月間無料にする「データ増量キャンペーン」を実施しています。
UQ mobileでは、無料通話が60分ついていたり、当月に余ったデータを翌月に繰り越しできるという点はワイモバイルに勝るメリットがあります。
他にもMVNOならではの高速・低速通信切替や低速時でも最大300Kbpsで通信できたり、無駄なくデータ通信量を使い切れるのもUQ mobileのメリットです。
どちらもアンテナショップなどで取り扱いしているので、じっくり比較検討して自分に合った会社を選んでください。