MNP予約番号(番号そのままで乗り換えるための10桁の番号)は、取らずに乗り換えられる場合があります。今の会社と乗り換え先の両方がMNPワンストップに対応していて、Webで申し込む場合です。
店舗で申し込むときや、どちらかが対応していないときは、これまでどおり予約番号が必要です。
予約番号を使う場合は、15日間の有効期限に加えて、乗り換え先が求める残りの日数に注意が必要です。2026年10月23日に各社の公式ヘルプを見ると、条件は7日以上と10日以上の会社に分かれていました。
MNPワンストップが使えるのは両方の会社が対応しているとき
MNPワンストップは、2023年5月24日に始まった乗り換えの手続き方法です。総務省の携帯電話ポータルサイトでも、対応する会社と開始日を紹介しています。乗り換え先のWeb申込の途中で今の会社のマイページに移り、転出に同意すると、番号の引き継ぎまで進みます。
対応する会社は少しずつ増えてきました。ドコモが公開している対応事業者一覧は2026年3月17日時点のものです。大手3社とそのブランド、楽天モバイル、IIJmio、mineo、日本通信SIMなど、28件の事業者・サービスが載っています。
一覧にはLINEモバイルやOCN モバイル ONEも入っていますが、どちらも新規の受付は終わっています。いま使っている人が他社へ移るときに、ワンストップで手続きできるという意味です。
対応している会社どうしでも、予約番号が必要になる場面があります。各社の案内で確認できたのは、次のような場合です。
- 店舗で申し込む(mineoはショップ・販売店などでは受け付けず、楽天モバイルもショップでは未対応)
- 今の会社か乗り換え先のどちらかが、対応事業者の一覧に載っていない
- 今の会社のマイページにログインできない
- すでに予約番号を発行している(mineoの案内)
予約番号方式とワンストップ方式の手順の違い
2つの方式の違いは、今の会社で先に手続きをするかどうかです。予約番号方式は、次の順に進めます。
- 今の会社のマイページ・電話・店舗で予約番号を発行してもらう
- 予約番号と有効期限を控える
- 有効期限が十分に残っているうちに、乗り換え先へ申し込む
- SIMカードが届いたら(eSIMなら設定の案内が届いたら)回線を切り替える
ワンストップ方式では、1と2の手順がなくなります。乗り換え先の申込画面で今の会社を選ぶと、今の会社のマイページに移ります。ログインして注意事項を読み、転出に同意すると申込画面へ戻ります。
先に確認したいのは、今の会社のマイページに入るためのIDとパスワードです。日本通信SIMの案内でも、転出元のマイページにログインする情報を準備するよう求めています。申し込む前に、一度マイページへ入れるか試しておきましょう。
費用は、総務省の案内ではWebでの転出が無料で、電話や店舗での申込みは1,100円以下の手数料がかかる場合があります。ドコモは携帯電話番号ポータビリティ手数料を無料としています。
乗り換え先の事務手数料は、これとは別にかかります。たとえばUQ mobileは転入の手数料はかからない一方、Webで手続きすると事務手数料が3,850円です。
予約番号を使うなら残りの日数から申込日を決める
予約番号の有効期限は、発行した日を含めて15日間です(ドコモ・IIJmio・ワイモバイルの案内)。乗り換え先の多くは、申し込む時点で一定の日数が残っていることを条件にしています。
当編集部では2026年10月23日に、乗り換え先4社の公式ヘルプと申込案内で、予約番号を使って申し込むときの条件を確認しました。
| 乗り換え先 | 予約番号の残り日数 | ワンストップの受付 | そのほかの条件 |
|---|---|---|---|
| 楽天モバイル | Web申込は7日以上(手続きの案内)。MNPの紹介ページとキャンペーンページは10日以上と記載 | Webのみ(ショップは未対応) | 開通手続きをしないと、有効期限満了日の午前10時に自動で切り替わる |
| UQ mobile | オンラインショップは10日以上 | 利用できる(一部、予約番号が必要な会社あり) | Webでの事務手数料3,850円 |
| mineo | 10日以上 | Web申込のみ | ワンストップができなかったときは、7日以内に予約番号を登録しないと申込取消 |
| IIJmio | 7日以上 | 利用できる | ワンストップの申込から15日たっても受付が終わらないと自動で取消 |
楽天モバイルは、案内のページによって7日以上と10日以上の記載が分かれていました。どの会社に申し込む場合も、10日以上残っているうちに申し込めば条件を満たせます。
今の会社が予約番号を出すまでの時間も、会社によって違います。ドコモはWebなら24時間受け付けていて、電話は午前9時から午後8時までです。
IIJmioは電話では受け付けず、会員専用ページから申し込んでから発行まで最短1日、最大4日程度かかると案内しています。
格安SIMから別の格安SIMへ移るときは、この発行の日数も見込んでください。発行を待つ間にも有効期限は減るため、本人確認書類や支払い方法の準備を先に済ませておくと、残りの日数が足りなくなる心配が減ります。
予約番号を発行しただけでは今の契約は解約にならない
予約番号を発行した時点で今の契約が切れると思っている人もいます。総務省の案内では、予約番号を発行しても、乗り換え先での契約が完了するまでは今の会社との契約は解約されません。
有効期限までに乗り換えなければ予約番号は無効になり、今の契約がそのまま続きます(UQ mobileのよくある質問)。迷っているうちに期限が切れても、電話番号を失うことはありません。
ドコモのWeb手続きには、予約番号の発行と同時にドコモ回線を解約する申し込み方もあります。発行の画面では、どちらの手続きを選んでいるかを読んでから進めてください。
総務省の案内には、今の会社が利用者の同意なくMNPを引き止める営業は禁止されていると書かれています。総務省のガイドラインでも、ワンストップで手続きが今の会社に移ったあとは、引き止めをしないよう定めています。
ワンストップでも番号が出るまで1〜2日かかることがある
ワンストップは手順が短い分、すぐに乗り換えが終わると考えがちです。当編集部が確認したところ、次のような体験談がありました。
- 格安SIMどうしの乗り換えでワンストップを使い、マイナンバーカードで本人確認をしたあと、予約番号が出るまで1〜2日待ったという体験談。eSIMで申し込んだので、番号が出たあとの切り替えはすぐに済んだそうです。
個人の体験で、事業者や時期によって異なります。IIJmioのように発行に日数がかかると案内している会社もあるので、乗り換えたい日が決まっている人は数日の余裕を見て申し込んでください。
自分はどちらの方式で進めるかの決め方
方式は、申し込む場所と、今の会社のマイページに入れるかどうかで決まります。次の順に当てはめてください。
- 乗り換え先にWebで申し込むなら、対応事業者の一覧に今の会社と乗り換え先の両方が載っているかを見る
- 両方が載っていて、今の会社のマイページにログインできるなら、ワンストップで申し込む
- 店舗で申し込む、一覧に載っていない、ログインできないのどれかなら、予約番号を発行して10日以上残っているうちに申し込む
乗り換え先のプランを料金と通話の条件で選びたい人は、音声通話SIMの比較で各社のプランを紹介しています。SIMの差し替えや初期設定まで含めた流れは、格安SIMへの乗り換え手順の記事で解説しています。
参考:総務省 携帯電話ポータルサイト(MNPの手順)/総務省 携帯電話・PHSの番号ポータビリティの実施に関するガイドライン(PDF)/NTTドコモ MNPワンストップ対応事業者一覧(PDF)
予約番号の日数の条件と手数料は、2026年10月23日時点の内容です。申し込む前に、乗り換え先と今の会社の最新の案内で条件を確認してください。




