データはほとんど使わず、電話番号だけを残したいなら、いちばん安いのは基本料0円のpovo2.0です。ただし有料トッピングの期限が切れてから180日間、新しく買わずにいると利用停止になり、そのまま30日たつと契約が解除されて番号を失います。
何もしなくても番号が残るプランなら、2026年11月5日時点でmineoのマイそく スーパーライトが月250円、HISモバイルが月280円(100MB未満の月)、日本通信SIMが月290円です。どこがいちばん安いかは、月にどれだけ電話をかけるかで変わります。
povo2.0は有料トッピングを180日買わないと止まる
povo2.0は基本料が0円で、データや通話は「トッピング」として必要な分だけ買い足します。トッピングを何も買わなくても回線は残り、データ通信は最大128kbpsで使えます。
povoのよくある質問には、利用停止の条件が書かれています。有料トッピングの有効期限が切れた日の翌日から180日間、新しく買わないと、事前に通知が届いたあとで利用停止になります。
利用停止になってから30日以内に有料トッピングを買わないと、契約が解除されます。契約が解除されると、その電話番号は使えなくなります。
例外は、同じ180日間に通話料とSMSの送信料が合わせて660円(税込)を超えた場合です。30秒22円の通話なら、15分を超えて電話をかけていれば停止の対象から外れます。発信が少ない人は、半年に1回は有料トッピングを買う必要があります。
通話のみで使える7社の最低料金と通話料(2026年11月5日時点)
番号を残す目的で候補になる7社の料金は、2026年11月5日時点で次のとおりです(各社の公式の料金ページより)。月額はいずれも税込で、初期費用やユニバーサルサービス料などは含みません。
| 会社・プラン | いちばん安い月額 | 国内の通話料 | 短い通話の定額 | 条件・注意点 |
|---|---|---|---|---|
| povo2.0 | 0円 | 30秒22円 | 5分以内通話かけ放題 月550円 | 180日に1回は有料トッピングが必要 |
| mineo マイそく スーパーライト | 250円 | 30秒22円 | 10分かけ放題 月550円 | 通信は最大32kbps。新規の申し込み時だけ選べる |
| HISモバイル 自由自在3.0 | 280円 | 30秒9円(1通話ごとに計算して1円未満を切り捨て。1分の通話は19円) | 6分かけ放題 月500円 | データ利用が100MB未満の月だけ。超えた月は550円 |
| 日本通信SIM 合理的シンプル290 | 290円 | 30秒11円 | 通話5分かけ放題 月390円 | 1GB込み。1GBを超えると1GBごとに220円 |
| IIJmio ギガプラン | 850円 | 30秒11円 | 通話定額5分+ 月500円 | データ2GBの音声SIM |
| LINEMO ベストプラン | 990円 | 30秒22円 | 通話準定額(5分) 月550円 | 3GBまで |
| 楽天モバイル 最強プラン | 1,078円 | Rakuten Linkなら0円、標準の電話アプリは30秒22円 | アプリからの発信は時間を問わず無料 | 3GBまで(最強家族割で110円引き) |
表の上の4社は、データをほとんど使わない人に向けた料金なので、ほかの3社より月額が大幅に安くなっています。LINEMOと楽天モバイルは3GBまで使えるので、外でも地図やメールを使う人に向いています。
電話をかける回数で、いちばん安い会社が入れ替わる
国内の通話料は、電話をかけた側に請求されます。家族や病院からの電話を受けるだけなら、上の表の月額だけで済みます。
自分から電話をかける人は、通話料か、かけ放題の料金が月額に加わります。次の2つの使い方での月の支払いは、下の表のとおりです(当編集部の試算)。データは使わない前提で、通話料は上の表の料金で計算しています。
- 使い方Aは、1分ほどの電話を月に10回かける場合(発信は月10分)
- 使い方Bは、5分以内の電話を月に12回かける場合(発信は最大で月60分)
| 会社 | 使い方Aの月額 | 使い方Bの月額 | Bで使うかけ放題 |
|---|---|---|---|
| povo2.0 | 440円 | 550円 | 5分以内通話かけ放題 |
| HISモバイル(100MB未満の月) | 470円 | 780円 | 6分かけ放題 |
| 日本通信SIM | 510円 | 680円 | 通話5分かけ放題 |
| mineo スーパーライト | 690円 | 800円 | 10分かけ放題 |
| IIJmio | 1,070円 | 1,350円 | 通話定額5分+ |
| 楽天モバイル(Rakuten Linkで発信) | 1,078円 | 1,078円 | 不要 |
| LINEMO | 1,430円 | 1,540円 | 通話準定額 |
使い方Aでは、povo2.0が月440円でいちばん安くなります。月10分の発信を続けると180日で通話料が660円を超えるため、povoの利用停止の対象にもなりません。
使い方Bでは、povo2.0の次に日本通信SIMが安くなります。通話5分かけ放題が月390円と安く、290円の月額と合わせても700円を切ります。1回の通話がもっと長い人は、5分・10分・無制限のかけ放題を比べた記事で、月額の差を確かめられます。
1回の電話が10分を超えることが多い人は、楽天モバイルのRakuten Linkが有利になります。アプリから発信した国内通話は時間を問わず無料で、月の支払いは1,078円のまま変わりません。
月250円・280円・290円のプランにはそれぞれ制限がある
何もしなくても番号が残る3つのプランは、料金の安さと引き換えに制限があります。申し込む前に、自分の使い方と合うかを確認してください。
- mineoのスーパーライトは、通信速度が最大32kbpsです。メールの文字を読む程度でも時間がかかります。新規に申し込むときだけ選べ、ほかのコースからは変更できません。
- HISモバイルの280円は、その月のデータ利用が100MB未満だった場合の料金です。スマホのアプリが自動で通信するだけでも100MBに届くことがあり、その月は550円になります。契約時の事務手数料は3,300円(税込)です。
- 日本通信SIMは1GBまで使えるので、外で少し調べものをする人にも向いています。契約時には初期手数料3,300円(税込)がかかります。
電話番号を残すだけなら、スマホのモバイルデータ通信をオフにしておく方法もあります。Wi-Fiだけで使えば、HISモバイルでもデータ利用が100MB未満に収まりやすく、月280円で済みます。
通話料が30秒22円のままの会社と、半額以下の会社がある
表のとおり、通話料は30秒22円の会社と、30秒11円以下の会社に分かれます。日本通信SIMとIIJmioは、標準の電話アプリから発信しても30秒11円です。
以前の格安SIMは、専用の通話アプリを使わないと通話料が安くなりませんでした。今は標準の電話アプリのままで安くなる会社が増えています。仕組みの移り変わりは、格安SIMの通話料の仕組みを説明した記事で紹介しています。
楽天モバイルは、Rakuten Linkを使わずに標準の電話アプリから発信すると30秒22円かかります。0570で始まるナビダイヤルなど、アプリから発信しても無料にならない番号もあります。
povoの利用停止の知らせを受け取った人の体験談
当編集部が確認したところ、次のような体験談がありました。
- povoから、トッピングを長く買っていないことを知らせるメールが届いた人がいました。本当に止まるまで何日あるのか、止まる直前にもう一度知らせが来るのかが分からず、不安になったそうです。
- サブの回線としてpovoを持ち続けている人の中には、利用停止を予告するメールが来るたびに有料トッピングを買い、番号を残している人もいました。
これらは個人の体験です。povoのよくある質問には、利用停止の前に通知が届くと書かれています。通知を見落とさないよう、povoに登録したメールアドレスを普段使うものにしておいてください。
番号を残すSIMは4つの手順で決める
- 月に自分から電話をかける回数と、1回の長さを書き出します。受けるだけなら、月額の安さだけで選べます。
- 外でデータ通信を使うかを決めます。使わないならpovo2.0・mineo・HISモバイル・日本通信SIMの4社、少し使うなら日本通信SIM・IIJmio・LINEMO・楽天モバイルが候補です。
- povo2.0を選ぶなら、半年に1回は有料トッピングを買えるかを考えます。忘れそうな人は、月額250円〜290円のプランのほうが番号を失う心配がありません。
- 今のスマホがその会社の回線で使えるかを確認します。回線ごとに使えるスマホの見分け方は、音声通話SIMの月額を比べた記事で紹介しています。
料金・手続きの条件は記載時点の内容です。契約の前に、各社の最新の案内で条件を確認してください。






