auからUQ mobile、ソフトバンクからワイモバイルへ移るときは、MNP予約番号を自分で取る必要がありません。同じ会社のブランドの間の乗り換えは番号移行という手続きです。申し込みは移行先のオンラインショップか店舗だけで済みます。
UQ mobileへのMNP(番号そのままの乗り換え)でも、ワイモバイルへの番号移行でも、手数料はオンライン3,850円・店頭4,950円です。一方で、家族割やキャリアメールは引き継がれません。他社から移る人向けのSIM契約の特典も、両社とも対象外です。
グループ内の乗り換えは番号移行という手続きになる
auとUQ mobileはKDDI、ソフトバンクとワイモバイルはソフトバンク株式会社が提供しています。ブランドを変えても、電話番号を持ち運ぶ仕組みは他社へのMNPと同じです。
違うのは、MNP予約番号を利用者が発行しなくてよい点です。UQ mobileのよくある質問によると、予約番号は店舗やオンラインショップの手続きの中で発行されます。ソフトバンクも、ワイモバイルやLINEMOへの乗り換えでは予約番号の発行は不要としています。
元の契約の解約手続きも要りません。移行先で開通の手続きが終わった時点で、元のブランドの契約は自動で解約になります。
申し込みは移行先だけで済む
先に確認したいのは、今のスマホを移行先でも使うかどうかです。使い続けるなら、移行先で動く機種かとSIMロックの有無を見ておきます。
- 移行先の動作確認端末の一覧で、今の機種が使えるかを調べる。SIMロックがかかっていれば解除しておく。
- 本人確認書類と、支払いに使うクレジットカードなどを用意する。auからUQ mobileへ移るときは、途中でau IDのログインが求められる。
- 移行先のオンラインショップか店舗で申し込む。乗り換え元にauやソフトバンクを選ぶと、番号移行の手続きとして進む。
- SIMカードが届いたら(eSIMはプロファイルを入れたら)、開通の手続きをする。この時点で元のブランドの契約が終わる。
auからUQ、ソフトバンクからワイモバイルの条件を公式ページで比べた
当編集部は2026年10月28日に、au・UQ mobile・ソフトバンク・ワイモバイルの4社の公式ページで、番号移行の条件を同じ項目で確認しました。
| 項目 | au → UQ mobile | ソフトバンク → ワイモバイル |
|---|---|---|
| MNP予約番号 | 自分で取る必要なし | 自分で取る必要なし |
| 番号移行の手数料 | オンライン3,850円・店頭4,950円 | ウェブ3,850円・店頭4,950円 |
| 元のブランドの契約解除料 | UQ mobile・povoへの番号移行は対象外 | ワイモバイル・LINEMOへの番号移行は対象外 |
| 移行する月の元のブランドの料金 | 基本使用料などは解約日の前日まで日割り | 一部の料金プランを除き日割りにならない |
| 端末の分割払いの残り | 一括で精算するか、解約後も分割で支払う | 移行後も残額の支払いが続く |
| 家族の割引 | 家族割と家族間の国内通話・SMSの無料が終わる | 新みんな家族割などは移行した請求月で終了 |
| キャリアメール | auメール持ち運び(月330円・解約後31日以内に申し込み) | メールアドレス持ち運び(月330円か年3,300円・31日以内に申し込み) |
| 携帯料金とまとめた支払い | 記載なし | ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いは引き継がれる |
auは、2025年10月1日以降に契約した回線を1年以内に解約すると、最大1,100円の契約解除料がかかります。ソフトバンクも、2026年7月1日以降の加入分は12か月以内の解約に最大1,100円がかかります。どちらもグループ内の番号移行は対象外です。
移行する月の料金はKDDIとソフトバンクで扱いが違う
同じグループ内の移行でも、元のブランドの最後の月の請求は会社によって違います。auからUQ mobileへ移る場合、auの基本使用料やデータ定額料は日割りです。解約日の前日までの分が翌月に請求されます。
ソフトバンクは、一部の料金プランを除いて解約月の料金を日割りにしません。月の初めにワイモバイルへ移ると、ほとんど使っていないソフトバンクの1か月分を払うことになります。
そのため、ソフトバンクからワイモバイルへ移るなら、開通日を月末に近づけると元の料金の無駄が減ります。SIMカードは届くまで日数がかかります。開通したい日から逆算して申し込んでください。auからUQ mobileへの移行は日割りのため、月のどこで移っても差は小さくなります。
家族割とキャリアメールは引き継がれない
同じ会社の中の移行だと、割引やメールもそのまま使えると思われがちです。実際には、auの家族割もソフトバンクの新みんな家族割も、移行した回線は割引の対象から外れます。
auは、家族の登録回線が減ると残りの家族の料金が高くなる場合があると案内しています。家族のうち1人だけが移るときは、残る家族の月額も先に計算しておく必要があります。
キャリアメールは、どちらも持ち運びのサービスに申し込めば使い続けられます。申し込めるのは解約から31日以内です。auメール持ち運びの支払いはau PAY(auかんたん決済)、ソフトバンクのメールアドレス持ち運びはクレジットカード払いに限られます。
移行後1年の手数料とメール代を当編集部で試算
オンラインで番号移行し、キャリアメールを1年間持ち運ぶ場合の費用を、2026年10月28日時点の公式の料金で計算しました。月額料金と端末代は含めていません。
| 移行の内容 | 計算 | 1年間の費用の目安 |
|---|---|---|
| au → UQ mobile(メールを月額で持ち運び) | 3,850円+330円×12か月 | 7,810円 |
| ソフトバンク → ワイモバイル(メールを月額で持ち運び) | 3,850円+330円×12か月 | 7,810円 |
| ソフトバンク → ワイモバイル(メールを年額で持ち運び) | 3,850円+3,300円 | 7,150円 |
| どちらもメールを持ち運ばない場合 | 番号移行の手数料のみ | 3,850円 |
メールを持ち運ぶかどうかで、1年の費用は2倍ほど変わります。キャリアメールをログインに使っているサービスは、移行の前にGmailなどへ登録を変えておきます。そうすれば、持ち運びを短い期間でやめられます。
他社から移る人向けの特典はグループ内では使えない
UQ mobileとワイモバイルのSIMだけの契約の特典は、同じグループからの乗り換えを対象から外しています。2026年10月23日の確認では、UQ mobileはauとpovo以外からのMNPが対象でした。ワイモバイルはソフトバンクとLINEMOなどからの乗り換えが対象外です。
auの利用者がワイモバイルへ、ソフトバンクの利用者がUQ mobileへ移る場合は、通常のMNPとして扱われます。その場合は予約番号の取得かワンストップの手続きが要りますが、特典の対象になることがあります。特典の条件と期間は頻繁に変わるため、申し込みの時点の案内で確認してください。
移行のあとで困ったという体験談
当編集部が確認したところ、次のような体験談がありました。
- ソフトバンクで分割で買ったスマホの支払いが残ったまま、料金を下げるためにワイモバイルへ移った人の相談。機種変更を考えて分割の残りを調べたが、My SoftBankで確認しようとするとMy Y!mobileの画面に移り、残りの金額が分からず困っていた。
- auからUQ mobileへ変えた人の回答で、家族割はなくなったものの、自分の毎月の支払いはかなり下がったという話。
ソフトバンクは、解約後90日以内ならウェブで請求内訳を確認できると案内しています。番号移行をするとログインの方法が変わります。移行の前に、分割の残りの回数と金額を控えておくと手間が減ります。
移行するか決める前の確認の順番
- 今の契約の家族割と光回線とのセット割を書き出し、移行で外れる割引と、残る家族の料金の変化を計算する。
- キャリアメールを使っているサービスを洗い出し、持ち運ぶか、別のアドレスに変えるかを決める。
- 端末の分割払いの残りの回数と金額を、移行前にマイページで控える。
- 移行先の月額に、上の試算の費用を足して比べる。ソフトバンクからなら開通日を月末に寄せる。
- 他社のブランドへ移るほうが特典を受けられる場合は、手間と特典の金額を比べて決める。
UQ mobileとワイモバイルの月額の違いはワイモバイルとUQ mobileの料金比較、他社へのMNPの費用はMNPの仕組みと1年以内の解約費用の記事で紹介しています。通話も使う乗り換え先を探すなら、音声通話SIMの比較をご覧ください。
参考:UQ mobile 番号移行の際にMNP予約番号の取得は必要ですか/UQ mobile auからUQ mobileに乗りかえた月のauの請求/au 解約・MNP転出をご検討中のお客さま/au auメール持ち運び/ソフトバンク のりかえ・解約に関するご注意事項/ソフトバンク メールアドレス持ち運び/ソフトバンク 各種手数料などの改定について/ワイモバイル MNP・番号移行によるお申し込み手続き
手数料と割引の条件は2026年10月28日時点の内容です。移行の前に、移行元と移行先の両方の最新の案内で、解約月の料金と外れる割引を確認してください。






