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MVNOの評判 約5分で読めます

格安SIMの速度が昼と夕方に落ちる理由|帯域の借り方

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格安SIMの速度が平日の昼12時台や夕方に落ちるのは、回線を借りる仕組みのためです。MVNO(大手から回線を借りて提供する会社)は、通信の通り道を必要な分だけ借り、その通り道を自社の利用者全員で分け合っています。昼休みのように多くの人が同時に使うと、借りた分が足りなくなって遅くなります。

電波の強さの問題ではないため、アンテナ表示が十分でも遅くなることがあります。一方で、標準の電話アプリでかける通話の品質は大手と同等です。

MVNOは通信の通り道を10Mbps単位で借りている

MVNOが大手から借りているのは、大手の設備と自社の設備をつなぐ部分の通信量です。この通信量の幅を帯域といいます。帯域は10Mbpsごとに月いくらという料金で借りる仕組みです。

総務省のモバイル接続料の検証(2025年7月30日)によると、2025年度の予測接続料は10Mbps・月あたりドコモ10.8万円、KDDI10.1万円、ソフトバンク8.9万円です。帯域を増やすほどMVNOの費用は増えます。

総務省の携帯電話ポータルサイトは、格安SIMはネットワークを必要なだけ借りているため、昼休みなどは速度が下がるケースがあると説明しています。設備に多額の投資をしないことが、低い料金の理由の一つになっています。

遅くなりやすいのは昼休み・通勤の時間・夜

総務省は、お昼休みや通勤時間帯、夜間などの混み合う時間に、データ通信の速度が下がる場合があるとしています。とくに平日の12時台は、会社や学校の休憩が重なるため利用が集中します。

朝夕の通勤時間帯も、総務省が混み合う時間として挙げています。どの時間にどれだけ遅くなるかは、使う場所と会社によって変わります。

時間帯ごとの速度の数字を見るときは、測った場所や方法で値が大きく変わります。数字の読み方は格安SIMの速度比較の読み方の記事で紹介しています。

大手の回線でも混雑時の速度制御はある

自社の設備を持つ会社なら混雑と無関係、というわけでもありません。楽天モバイルやpovo2.0も、混雑時などに速度を制御する場合があると公式ページに書いています。

違いは、どこが先に詰まるかです。MVNOは借りた帯域の上限に先に届くため、大手のブランドより早い段階で遅くなりやすくなります。ワイモバイルやUQ mobileのような大手の系列ブランドとMVNOの違いは、ワイモバイル・UQとMVNOの比較の記事で紹介しています。

混雑したときの扱いを5社の公式案内で確かめた

当編集部が2026年11月2日に、5社の公式ページで混雑時の扱いを確認しました。povo2.0は2026年10月30日に確認した内容です。

会社 回線の持ち方 混雑時の扱い(公式の記載)
mineo MVNO マイそくは月〜金(祝日含む)の12〜13時が最大32kbps(プレミアムは最大200kbps)。混雑回避のため3日間で10GB以上使うと速度制限
IIJmio MVNO 設備が混雑したときは、狭い帯域で足りる通信を優先する公平制御を行う。申し出による解除はできない
NUROモバイル MVNO NEOプラン(月2,699円)はプラン専用の帯域を使う。速度品質の保証ではないと注記
楽天モバイル 自社の設備(MNO) 混雑時など公平なサービス提供のため速度制御する場合あり
povo2.0 KDDIの設備 データ使い放題のトッピングに、混雑時等に速度制限の場合ありと注記

出典はmineo マイそく、IIJmio ご注意とアドバイス、NUROモバイル NEOプラン、楽天モバイルの各ページです。

mineoのマイそくは、昼に遅くなることを先に料金に組み込んだプランです。スタンダードは月990円で、昼の1時間以外は最大1.5Mbpsで使えます。32kbpsではメールなどの文字のやり取りはできますが、Webサイトの閲覧やQR決済はほとんど使えないと公式が書いています。

アンテナが立っていても遅いのは電波のせいではない

昼だけ遅いと、電波が弱い場所だと考えがちです。しかし混雑で遅くなるのは、電波の先にある借りた帯域が埋まっているためです。同じ場所でも、昼を過ぎると速度が戻ることがあります。

反対に、時間帯に関係なく遅いときは原因が別にあります。データ容量を使い切って制限がかかっている、建物の奥や地下にいる、といった理由です。まず朝や夜にも同じ場所で遅いかを比べると、混雑かどうかを見分けられます。

電話の音声はデータの帯域とは別に扱われます。総務省も、標準の電話アプリを使った通常の通話の品質は大手と同等としています。mineoのマイそくでも、090などで始まる番号への通話は昼の制限の対象外です。

昼の遅さについての体験談

当編集部が確認したところ、次のような体験談がありました。

  • 社会人で、昼休みに格安SIMがまともに使えず不満を感じている。モバイルデータを一度切って入れ直すと数秒だけ通信できるのでしのいでいるが、ストレスが大きく、ポケットWi-Fiや2枚目のSIMを検討している。
  • 平日のいちばん混む昼休みによくスマホを使うが、遅くてつながらない、アプリが落とせないといった経験はない。昼の速さは格安SIMの会社によって違う。

どちらも個人の体験で、会社・地域・時期によって異なります。同じ格安SIMという言葉でも、昼の使い心地は会社とプランで大きく変わります。

昼休みにスマホで何をするかで選ぶ

選び方は、平日の12時台にWi-Fiのない場所で何をするかで決まります。

  • 昼はLINEの文字のやり取りや天気を見る程度で、職場や家のWi-Fiが使える人は、MVNOの安い料金を選んでも困る場面は少なくなります。
  • 昼に地図・QR決済・動画を外で使う人は、大手の系列ブランドやオンライン専用プラン、専用帯域をうたうプランが候補になります。
  • 昼はスマホをほとんど使わない人なら、mineoのマイそくのように昼の制限と引き換えに安いプランも選べます。

昼の速さに払う金額も比べておきましょう。マイそく スタンダードの月990円とNUROモバイルのNEOプランの月2,699円では、差は月1,709円、1年で20,508円です(当編集部の試算・2026年11月2日時点の料金)。この差を払ってでも昼に外で使うかどうかが判断の目安になります。

データ専用で使うSIMの料金を比べる場合は、データSIMの比較の記事が参考になります。

料金と混雑時の扱いは記載時点の各社の案内によるものです。契約の前に、各社の最新の案内で昼の時間帯の制限や速度制御の条件を確認してください。

格安SIM比較.net 編集部

掲載情報は各社公式サイトの情報を確認して作成しています。

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