楽天モバイルの国内通話が無料になるのは、Rakuten Linkアプリから発信したときだけです。スマホに最初から入っている電話アプリでかけると、30秒22円の通話料がかかります。Rakuten Linkを使っても、0570で始まるナビダイヤルや188などは無料の対象外です。
標準の電話アプリで定額にしたい人には、月1,100円の15分(標準)通話かけ放題があります。どちらを使うかは、かける相手の番号と、うっかり標準アプリで発信してしまう回数で決まります。
無料になるのはアプリから発信した国内通話だけ
Rakuten Linkは、楽天モバイルの通話とメッセージのアプリです。2026年7月からは、契約内容やデータ量を見るmy 楽天モバイルの機能も順次このアプリに統合されています。
使えるのは、Rakuten最強プランかRakuten最強U-NEXTを契約し、楽天IDでログインしている人です。このアプリから発信すれば、相手が他社の携帯電話でも固定電話でも、国内通話は無料になります。
反対に、同じ楽天モバイルの番号でも、標準の電話アプリを使った発信は有料です。料金が分かれるのは、どの番号にかけたかより先に、どのアプリでかけたかです。
アプリから発信しても無料にならない番号
楽天モバイルのよくある質問では、無料通話の対象外になる主な番号として次のものを挙げています。これらにRakuten Linkから発信すると、標準の電話アプリに自動で切り替わります。
- 0570で始まるナビダイヤル
- 災害伝言ダイヤル(171)、消費者ホットライン(188)、留守番電話の再生(1417)
- #7119(救急安心センター)、#8000(子ども医療電話相談)、#9110(警察相談専用電話)などの#で始まる短縮番号
同じ質問では、一部の番号は標準アプリで発信しても料金がかからないとも書いています。かける前に分かるように、Rakuten Linkで番号を入力すると発信ボタンの色が変わります。ピンクなら無料、緑なら標準アプリに切り替わって通話料がかかる番号です。
問い合わせ先が0570の番号しか載せていない会社もあります。固定電話の番号が併記されていれば、そちらにRakuten Linkでかけると無料の対象になります。
標準アプリで発信してしまう4つの場面
先に確認したいのは、Rakuten Linkを使っているつもりで通話料がかかる場面です。楽天モバイルは、通話料が請求された理由として次の例を案内しています。
- 標準の電話アプリの着信履歴から、そのまま折り返した。
- Webサイトに載っている電話番号を押し、標準アプリが開いたまま発信した。
- アプリの更新のあとにRakuten Linkからログアウトしていて、標準アプリに残った着信履歴から折り返した。
- 1417にかけて留守番電話を再生した(Rakuten Linkから発信しても有料)。
iPhoneでは、Rakuten Linkを使っていない相手からの電話は、iPhoneの電話アプリに着信します。Androidと違ってRakuten Linkでは受けられないので、履歴が標準アプリに残りやすくなります。
iOS 10以降のiPhoneなら、標準アプリの履歴からRakuten Linkを選んで折り返せます。Androidは標準アプリの履歴からRakuten Linkでは折り返せないため、番号をRakuten Linkに入れ直して発信します。
有料の番号への発信を止める設定
Android版はバージョン3.3以降、iOS版は3.6.0以降のRakuten Linkで、通話料がかかる番号への発信を制限できます。手順は次のとおりです。
- Rakuten Linkを開き、画面右上の設定(歯車のマーク)をタップする。
- 「通話とメッセージ」をタップする。
- 「通話料が発生する電話番号への発信を制限する」をオンにする。
この設定は、アプリから有料の番号にかけようとしたときに止めるためのものです。標準の電話アプリを直接開いて発信した分は防げないので、ホーム画面の置き場所も見直しておきましょう。
15分(標準)通話かけ放題は標準アプリ用の定額
15分(標準)通話かけ放題は、標準の電話アプリからの国内通話が1回15分まで無料になるオプションです。月額は1,100円で、15分を超えた分は30秒22円かかります。初めて申し込む場合は、利用開始から1か月後の月末まで無料です。
このオプションは国内SMSの送信も使い放題になり、留守番電話を1417で聞く通話も対象です。一方で、0570や188への通話と、海外への通話は対象外です。日割りはなく、申し込みは月1回までです。
誤解されやすいのは、オプションに入らないとRakuten Linkが無料にならないという見方です。楽天モバイルは、オプションの加入にかかわらずRakuten Linkでの国内通話は無料と案内しています。オプションは、アプリを使わない通話のための定額です。
通話の仕方別に月の通話料を当編集部で試算
標準アプリの通話料は1分44円です。この料金をもとに、よくある4つの使い方で月の通話料を試算しました。
| 月の通話 | 標準アプリのみ | 標準アプリ+15分かけ放題 | Rakuten Link |
|---|---|---|---|
| 3分を8回(計24分) | 1,056円 | 1,100円 | 0円 |
| 10分を10回(計100分) | 4,400円 | 1,100円 | 0円 |
| 20分を4回(計80分) | 3,520円 | 1,980円 | 0円 |
| 0570の番号へ5分を2回 | 440円 | 1,540円 | 440円 |
※2026年10月27日時点の楽天モバイル公式サイトの料金をもとにした当編集部の試算。税込で、30秒単位の切り上げは考えていません。かけ放題の列はオプション料を含みます。
標準アプリで月25分以上話すなら、かけ放題のほうが安くなります。ただ、Rakuten Linkから発信する習慣が付けば、どの使い方でも無料です。ナビダイヤルへの通話はどちらでも安くならないので、別の番号がないか先に探してみてください。
ahamo・IIJmio・mineoの通話の定額と比べた
当編集部は2026年10月27日に、楽天モバイル・ahamo・IIJmio・mineoの4社の公式ページで、通話の定額と発信の方法を確認しました。
| 項目 | 楽天モバイル | ahamo | IIJmio | mineo |
|---|---|---|---|---|
| 追加料金なしの通話 | Rakuten Linkからの国内通話が無料 | 1回5分以内の国内通話が無料 | なし | なし |
| 定額のオプション | 15分(標準)通話かけ放題 1,100円 | かけ放題オプション 1,100円 | 5分 500円/10分 700円/かけ放題 1,400円 | 10分 550円/時間無制限 1,210円 |
| 無料・定額の時間を超えた後の通話料 | 30秒22円 | 30秒22円 | 30秒11円 | 30秒11円(10分超過後) |
| 専用アプリ | 無料通話はRakuten Linkが必要・オプションは不要 | 記載なし | 不要 | 不要 |
※2026年10月27日時点、各社公式サイトにて確認。月額・料金は税込です。0570などの対象外番号は各社で異なります。
アプリを切り替えずに使いたい人や、家族のスマホの操作を手伝う立場の人には、IIJmioやmineoのように専用アプリのいらない定額のほうが扱いやすい場面もあります。かけ放題の料金どうしの比較は格安SIMのかけ放題比較で紹介しています。
Rakuten Linkで発信していたはずの通話料
当編集部が確認したところ、次のような体験談がありました。
- いつもRakuten Linkから電話をかけているつもりなのに、数か月続けて通話料が請求されていた、という相談。回答では、かかってきた電話の通知や履歴から折り返すと、標準の電話アプリで発信されてしまう場合があると指摘されていた。
1人の例ですが、通話料が請求されたら、明細の通話日時と標準アプリの発信履歴を照らし合わせると原因が分かります。
通話の使い方から楽天モバイルでの備え方を決める
- よくかける相手の番号を書き出し、0570や#で始まる番号が多いかを見る。多ければ、楽天モバイルの無料通話では安くならない。
- 自分でアプリを使い分けられるなら、Rakuten Linkをホーム画面の目立つ場所に置き、有料番号の発信制限をオンにする。
- 標準アプリで月25分以上話す、またはアプリの切り替えが負担なら、15分(標準)通話かけ放題を付ける。
- 通話の多い家族がいて、どちらも合わないなら、標準アプリで定額になる会社と月額で比べる。
ほかの会社の通話の条件は、ワイモバイル・UQ mobile・格安SIMの通話条件の比較や、ahamoのかけ放題オプションの記事で紹介しています。
参考:楽天モバイル Rakuten Linkで無料通話の対象外となる電話番号/楽天モバイル Rakuten Linkで通話料金が請求される理由/楽天モバイル 15分(標準)通話かけ放題
通話料とオプションの条件は2026年10月27日時点の内容です。契約の前に、楽天モバイルの最新の案内で無料の対象外になる番号を確認してください。






