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在宅勤務のネット回線の選び方|上り速度・VPN・予備回線

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在宅勤務のネット回線は、下りの速さより、Web会議で自分の映像や画面を送る上りの速さで選びます。光回線を引ける家なら光回線が向いています。上りの最大速度を公表しているホームルーターは、どれも光回線の数分の一以下だからです。

光回線を引けない部屋でホームルーターを使う場合は、上りの速度に加えて、使える住所の条件と会社のVPNが通るかを契約前に確認してください。どの回線を選んでも、回線が止まった日のためにスマホで使える予備の回線を用意しておくと、仕事を止めずに済みます。

Web会議で詰まりやすいのは送る側の通信

下りは動画やWebページを受け取る向き、上りはこちらからデータを送る向きの通信です。ふだんの動画視聴やネット検索は、ほとんどが下りの通信で済みます。

在宅勤務では、Web会議で自分のカメラの映像と音声を送り続けます。画面共有や大きなファイルの送信も上りの通信です。上りが足りないと、相手の画面で自分の映像が止まったり、声が途切れたりします。

回線の広告で目立つのは下りの最大速度で、上りは仕様表の奥に書かれていることが多くあります。在宅勤務用に選ぶなら、見比べるのは仕様表の上りの欄です。

7つの回線の上りの最大速度を公式の仕様で比べた

当編集部では、光回線3つとホームルーター4つについて、各社の公式サイトに載っている下りと上りの最大速度、使える場所の条件を比べました。調べた日は表の注記のとおりです。

回線(機器) 下りの最大速度 上りの最大速度 使える場所
フレッツ 光クロス 概ね10Gbps 概ね10Gbps 工事をした住所
フレッツ 光ネクスト 概ね1Gbps 概ね1Gbps 工事をした住所
NURO 光(戸建ての標準プラン) 2.5Gbps 料金ページに記載なし 工事をした住所
ドコモ home 5G(HR02) 4.2Gbps(5G) 218Mbps(5G) 登録した設置場所の住所だけ
auホームルーター・UQ WiMAX(L13) 4.2Gbps(一部エリア) 286Mbps(一部エリア) auは契約住所だけ、UQ WiMAXは契約住所以外でも使える
Rakuten Turbo(Rakuten Turbo 5G) 2.1Gbps(5G) 218Mbps(5G)、4Gは76Mbps 登録した設置先の住所だけ
SoftBank Air(Airターミナル6) 2.7Gbps(一部エリア) 製品ページに記載なし 登録した住所だけ

※フレッツ光は2026年10月24日、使える場所の条件は2026年10月26日、そのほかの速度は2026年10月30日に各社の公式ページで確認しました。速度はどれも技術規格上の最大値です。

上りの記載がある3つのホームルーターは、どれも上りの最大値が下りの9分の1より小さくなっています。ドコモ home 5Gでは、下り4.2Gbpsに対して上りは218Mbpsで、およそ19分の1です。

下りの最大速度が大きくても、光回線より速いとは限らない

ホームルーターの下り4.2Gbpsという数字は、1Gbpsの光回線より速いという意味ではありません。この数字は、一部のエリアで条件がそろったときの技術上の上限です。

各社の仕様にも、ベストエフォート方式で、混雑や電波の状況によって実際の速度が変わると書かれています。電波でつなぐホームルーターは、時間帯や部屋の位置で速度が揺れやすい回線です。

光回線は上りと下りの最大値が同じで、在宅勤務で使う上りの通信に余裕があります。仕事のための回線なら、最大値の大きさではなく、上りの値と揺れにくさで比べてください。

会社のVPNを使う人はルーターの仕様も確認する

会社のシステムに入るとき、VPN(社外から社内のネットワークに安全につなぐ仕組み)を使う職場があります。VPNの方式によっては、家のルーターが対応していないとつながりません。

Rakuten Turbo 5Gの製品仕様には、VPNパススルー機能が非対応と書かれています。ほかの機器の仕様表には記載が見当たらなかったので、VPNを使う人は勤務先の情報システム担当に方式を聞き、契約前に機器が対応しているかを確認しましょう。

光回線を選ぶなら工事の日数と建物の配線も見る

ドコモ光の案内では、1ギガのプランで申し込みから開通まで2週間〜1か月程度かかります。引っ越しと在宅勤務の開始が重なる場合は、開通までの期間をどうつなぐかを先に決めておく必要があります。工事の流れと賃貸での許可は光回線の工事の流れの記事で紹介しています。

マンションでは、建物の中の配線の方式によって速度の上限が変わります。NTT西日本の案内では、VDSL方式とLAN方式のマンションは、部屋のLANの口が最大100Mbpsの規格で提供されています。上りも同じ上限になるため、入居前に管理会社へ方式を聞いておくと安心です。

光回線の会社ごとの月額とプロバイダーの違いは、光回線のプロバイダー比較で比べています。

回線が止まった日の予備回線にかかる費用を試算した

光回線もホームルーターも、障害や機器の故障で止まることがあります。在宅勤務の日にネットが使えないと、そのまま仕事が止まります。

予備の回線として手軽なのは、スマホのテザリング(スマホを通してパソコンをネットにつなぐ機能)です。たとえばpovo2.0は基本料が0円で、必要な日だけ24時間データ使い放題(330円)を買えます。テザリングにも追加料金はかかりません。

当編集部で、予備回線にかかる1年間の費用を試算しました。条件は、povo2.0を2枚目のSIMとして持ち、年に4日だけ使う場合です。

予備回線の持ち方 1年間の費用(税込) 計算
povo2.0を持ち、年4日だけ24時間使い放題を買う 1,320円 330円×4回
ドコモ home 5Gをもう1回線、予備として契約する 63,360円 月5,280円×12か月(端末代は除く)

povo2.0には、180日間に有料のトッピングを1度も買わないと順次利用停止になる条件があります(通話料などが一定の金額を超えた場合などを除く)。上の試算は、半年に1回以上トッピングを買う使い方なので、この条件も満たします。データ通信は電波の状況で速度が変わるため、予備に切り替える手順はふだんの日に一度試しておいてください。

ホームルーターで在宅勤務をしている人の体験談

当編集部が確認したところ、次のような体験談がありました。

  • 楽天モバイルのSIMを入れたホームルーターで仕事をしていて、VPNでのサーバー接続やクラウドの利用は困らず、Web会議は少し遅れるものの大きな支障はないという回答
  • Officeを使う程度なら光回線でなくても少しの遅れで済んだが、3DCADを扱うようになって支障が出たため光回線を引いたという回答

どちらも、扱うデータの大きさで向き不向きが分かれたという内容です。数GBのファイルを送ることが多い仕事なら、上りに余裕のある光回線を優先したほうが作業は止まりにくくなります。

家のWi-Fiは総務省の5項目で点検する

在宅勤務では、家のWi-Fiに会社の情報が流れます。総務省は「自宅Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」で、安全に使うための対策を5つ挙げています。

  • 暗号化の方式はWPA2かWPA3を選ぶ
  • パスワードは他人に推測されにくいものにする
  • メーカーのサポート期限内のルーターを使う
  • ファームウェア(ルーターを動かすプログラム)を最新にする
  • ルーターの設定を定期的に確認する

内容は総務省の無線LANの安全な利用のページで読めます。古いルーターを使い続けている人は、サポート期限から見直してください。

在宅勤務の働き方から回線を決める順番

回線を決める前に、勤務先に回線の条件があるかを聞いておきましょう。上りの速度、有線でつなぐ決まり、VPNの方式などを指定している会社もあります。

  1. 勤務先の条件(必要な速度・有線の要否・VPNの方式)を確認する
  2. 住まいで光回線を引けるか、マンションなら配線の方式を管理会社に聞く
  3. 光回線を引けるなら、開通までの期間を見て申し込む日を決める
  4. 引けない場合は、ホームルーターの上りの最大速度、使える住所、VPNへの対応を比べる
  5. スマホのテザリングなど、回線が止まったときの予備を決めておく

ホームルーターを候補にする場合は、5社の月額や端末代、引っ越したときの扱いをホームルーターの比較で紹介しています。

速度と料金の条件は記載した確認日時点の内容です。契約の前に、各社の最新の案内で上りの速度と使える場所の条件を確認してください。

格安SIM比較.net 編集部

掲載情報は各社公式サイトの情報を確認して作成しています。

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